先生、やっぱり外車を買って節税するのはダメですかね・・・・・?(ベンツ乗りたいんやけどなああ。。)
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税金の計算の仕組みと、節税による弊害
シャチョー!それは前回お話した通り、まさにお金がなくなる節税ちゃいますの!!!一時的に節税できたとしても、資金繰りがかなりキツくなり、後できっと後悔しますよ!!
そんなこと言われても、よくわかりまへんわーーー!
ではここで例を一つ出して、わかりやすくご説明しましょう。
今期の利益が1000万円発生したと仮定しましょう。
法人税率は通常、利益の約40%ですから、支払うべき税金は1000万円×40%=400万円ということになります。
と、いうことは税金を支払って手元に残るのは1000万-400万イコール600万円ですね?
はい、わかります。
さて、ここからがいよいよ本題です。この税金400万円というのがあまりに高すぎる!ということでシャチョーが怒り狂い、ヤケクソになって従業員さんに決算賞与を総額で500万円支払って節税を試みたとしましょう(笑) まあ戦略的な支払いなら、経営者として立派なことですが。。。
そんなことはしまへんわ。。。。って、まあいいか。はい、続きは
今期の利益1000万から決算賞与500万円を差し引いた結果、利益は1000万-500万=500万になります。税率を40%としますと法人税は500万×40%=200万円になるわけです。
税金が400万から200万に、半分になってる!!こりゃすごいですがな!よっしゃ~!!!(′∀`)
ちょっとちょっと!そこで喜んでもらったら困りますがな!そこオチとちゃいますねん。。。ヽ(#`Д´)
あっ、そうなんや・・・・・
税金を支払った後に残るお金はなんぼになると思います???何と500万-200万=300万しか残ってないのですよ!!節税前は600万円でしたからその半分なんですよ!!ここ、わかりますか?
ええっ!?ほんまでっか?他に消費税や源泉所得税の支払もあるのに-。これはえらいこっちゃ!!そら困りますがな!!
節税のみに走ったがために、“会社の血液”とも言える大切な現金残高が減ってしまったというこんな類のお話は実はよくあるんですわ。。。
最終的に資金繰りに苦労するのであれば、はじめから節税なんて一切せず、きっちり税金を支払っていた方がよかったと言っても過言ではないわけです。
確かにその通りですね・・・
まずは会社の命である資金繰りを考え、その上で必要があれば節税策を講ずるというのが望ましいですね!
このようなムリな投資をすることと比較すれば、まずはお金が残るような節税策を実施し、それから商売をする上で必要なものに投資をして、あわよくば節税もするというのが一石二鳥でしょう。
確かにその通り。参りました~!!
以上は中小企業の現場ではよくあるお話です。
当然と言えば当然なのですが、我々税理士は“税務のプロフェッショナル”という意識が非常に強いです。それゆえに、資金繰り等、経営をする上でもっとも重要なことを度外視し、節税策のみをアドバイスしてしまう税理士が多いことも事実なのです。
まずは資金繰りから。その後に節税です!