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おはようございます!来月、生まれて初のインプラント手術にチャレンジする、ヒロ☆税理士でございます!
さて、以前星野リゾート社長さんの講演に参加して、感銘を受けたのでその著書を入手!
特に興味があったのが、こちらの本。ファミリービジネス、つまり同族企業に関する著書です。このカテゴリーの本ってあまり見なかったので、珍しさもあり、読んでみました。
我々税理士が主にサポートするのは上場会社や巨大企業というよりも、ほぼ9割が同族の中小企業さんです。だからこそ、このファミリービジネスというのは我々にとっても非常に身近な存在として感じています。
以下、マーカー引いた箇所を整理してみます。
〇日本の法人企業約250万社の97%は同族会社。同族会社が日本を支えている。ちなみに、250万社のうち99.7%を占める。大企業や上場企業だけで日本が成り立っているわけではない。
〇ファミリービジネス固有の経営理論があり、これは日本のビジネススクールにはない内容。『世代間のマネジメント』、『ファミリーメンバーのマネジメント』、『後継者の育て方』、『継ぐべきか継がざるべきかの決定』etc.海外ではこれからの研究が近年飛躍的に進んでいる。日本では長寿企業や老舗の研究は存在しているが、ファミリービジネスの経営手法という切り口については、研究はまだ本格的に始まっていない。
〇自分が後継者候補であるならば、迷うことなく『継ぐべき』である。その理由は・・・①リスクの軽減された起業であるから。②自分の使命だから。(人生とは、やりたいことをやるのが良いのか、それともその人だけに求められている役割があるならばそれをやっていくべきなのか?を考えるべし。『やりたいこと』は、あなたでなくてもできるかもしれない。一方、家業を継ぐことは、ファミリービジネスの後継者として生まれたあなたにしかできない。他の人が、あなたと同じ役割を果たすことは不可能なのだ。)
〇会社というものは外側から見ているだけの場合と、内に入って実際に働くのとでは違いがあるケースがほとんど。
〇大事なのは、『自分の代で何を変えてやろうか』ということ。ファミリービジネスを継いでいる若い経営者に聞くと、入ってからおとなしくなる人が意外なくらい多い。親の言うままにやっていては、『いつか変えてやろう』という気持ちもなくなる。後継者は最初からある程度リスクをとっても『変える気概』を持つべし。
〇『伝統』と『革新』のバランスが大事。
〇親族間で意見を戦わせることも大事。それは手法の違いからくるものであり、企業理念の軸を同じくしているので、最後はどちらの意見に落ち着くにせよ、後にしこりが残ることはない。
〇実力、実績を出して古参社員等周りを認めさせるべし。
なお、以前のブログでご紹介した、
『息子よりも、娘よりも、娘婿に後を継がせている会社の方がスムーズに承継が進んでいる。』
ことの理由も書いてありました。その理由は・・・
『娘婿と義父はお互いにズバズバ言い過ぎない分、意見が激しく対立しないといった面がプラスに作用する。』
ということのようです。
創業者には創業者の悩みや課題があり、後継者にはまた別の悩みや課題がある、ということですね☆
と、いうことで本日も気合入れて頑張りましょう!