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おはようございます、夏ももう少しで終わりそうでちょっと悲しい、大阪のヒロ☆税理士でございます!
さて、経営者に必須の『3つの目』という話がありますが、これを我々税理士や会計士、経理マンやコンサルタント等、数字のプロとして活動する者向けに考えてみたいと思います。
『3つの目』とは一体何なのか?
まず1つ目の『鳥の目』ですが、鳥は上空を飛ぶので、そこから地上全体を見渡すことが出来ますね?
これは全体を見渡す目であり、マクロ的な視点から大局を見ることを意味します。
いきなり枝葉末節を見ても何もわかりませんし、『木を見て森を見ず』という言葉もあるくらいです。
〇自社が属するマーケットでのポジションはどのくらいか?シェアはどれくらいか?
〇今期の損益計算書や貸借対照表はどんな状態か?つまり、会社全体の損益や財務状態はどうなってるのか?
このように、『鳥の目』とは、高い視点から広い視野を持って全体を見渡す力のことを言います。
この目を養うには経験年数も必要でなかなか難しいですが、リーダーや経営者には必須の力です☆
そして2つ目の『虫の目』ですが、虫は地面に近いところで暮らし、深くて狭い世界にいますね?
虫の目とは、ミクロ的な視点で細かな部分を見ることを言います。
『3現主義』に基づき、現場・現物・現実をしっかり見る力です。
〇今期の売上の商品別内訳はどうか?得意先別の内訳はどうか?
〇8月の旅費交通費の内容はどんなものがどれくらいかかっているのか?
数字を扱う人は、比較的この『虫の目』を持ちやすいように思います。とにかく細かな視点で、細かい部分を見る力です。
最期に、『魚の目』ですが、魚というのは潮の流れや干潮満潮を読んで泳ぎます。
『魚の目』とは世の中のトレンド(傾向)を先読み、予測して動く力のことを意味します。
〇今期決算は赤字だが、より黒字へ向かっている途中なのか、さらに多額の赤字体質に向かっているのか?
〇現在の預金残高は3000万円もあって一見潤沢に見えるが、半年後の残高はどうなっているか?1年後の残高はどう動くのか?
一番高度かもしれませんが、些細な変化をも見逃さず、先をしっかり見通す力です。
プロとしては当然ながらこの3つの目を偏ることなく、備えておかなくてはなりません。しかしながら、実際は虫の目等いずれか1つに偏っていることが多いように感じています。
傾向としては、一般的に現場に近い場所にいる人ほど、虫の目で物を見る傾向が強く、トップマネジメントの立場にいる人ほど、鳥の目で物事を考える傾向が強いようです。
まずは自分の立ち位置からいずれの目を強めるのか、意識をすることから。
そして一流のプロとなるには魚の目までしっかり養うこと。これら3つが揃えば完璧ですね!
では、今日も一日頑張りましょう!